甘いあまいイチゴの香り



それから二人は無事に第一志望の進学校へと合格し、
中学の頃とは比べ物にならないくらいぐんと大人びた。


二人の距離は変わらず、毎日朝も夕方も一緒。


付き合っているの??


二人は恋人なの?


聞きたいけど聞けない。


休みの日もどちらかの部屋で勉強していて、
私も冬馬くんと一緒にいたいのに、勉強の邪魔をしちゃダメ!とママから引き留められてしまう。



それでも、勉強の合間のおやつの時間や夕食の時は前と変わらずに冬馬くんは私を可愛がってくれる。

テレビを見るときにソファーに座る冬馬くんにピッタリとくっつくと、頭を撫でてくれたり


お風呂から上がると、冬馬くんの足の間に座らせてもらって髪を乾かしてもらったり。


妹のポジションだと分かっていても、それでもいいと思えるほど冬馬くんが大好きで、そばにいたかった。




たまに夕食の後に宿題を見てもらえる時間がすごく嬉しくて、冬馬くんに褒めてもらいたくて勉強だって頑張った。


運動会の時は、いつもママやパパと一緒にお隣のみんなも見に来てくれるから、スポーツだって頑張った。


みんなみんな、冬馬くんに褒めてもらいたいから。


冬馬くんに見てもらいたいから。



でもやっぱり冬馬くんにとって、私は妹で。

特別なポジションは菫ちゃん。


嫌でも感じてしまう二人の特別な雰囲気に胸がズキンとする。