最近は嶋中と顔あわしてたから

目の保養としては嬉しい限りだ。

人脈は必要だよね、うんうん。

「もう遅いから家入って」

「いや、送ってもらっちゃったのに
先に帰れないよ」

申し訳ないよ…

多分松崎から私がひとりで帰るって

聞いたからわざわざここまで

来てくれたんだろうし。

「…心配なんだよ」

「もう家の前だよ」

「俺が見てるうちに
安全な家に入ってほしい」

「なんだそれー」

聞いたことないわ!

でも、ほんとに帰りそうにない。

「じゃ、じゃあ私家に入ったら
嶋中はちゃんと家に向かってくれるのね」

「おう」

「分かったよーもう。
ばいばい。また明日の10時ね」

「そっか
明日も会えるのか。」