「いってきまーす!」

「気をつけてねー。」

ふんふんふふーん♪

とか歌をうたいながらチャリ漕いでりゃ

すぐに着くべ。

「こんばんわー」

「あ!結子ちゃん!」

「店長ーこんばんわー」

「今日もよろしくね」

「こちらこそです!」

ここの店長さんめっさ優しいのよ。

「お!鮫島!今入りか?」

「いえす!
今日もよろしく!先輩!」

「先輩言うなよー」

この人は同じ学校で同じ学年の

松崎空翔(まつざき かいと)

バイトを始めたのはこいつの方が

先だから先輩って呼んでる。

「そーいや、今日お前と海が一緒に
話してるところみたわ。
海が女子と話すとか異常な空気すぎて
びっくりしたっつーの。」

「あーうん。理由あってねー
嶋中とは小学校からずっと一緒だったからね」

「あー海も前そんなこと言ってたわ」

「仲いいの?」

「まぁ、そこそこ。」

「へーまぁ、あんま興味ないけど」

「ひでぇ」

うちは、愛ちゃんの恋を実らすために

嶋中と話してるだけで

そーでもなかったら男子となんて

仲良くしないわ!