非常階段の重い扉を、体当たりするように開けて、

飛び出したのは、ちょうど広場の入り口だ。


想像を越えた光景に、あたしの足は凍り付いたように止まる。


集会のために張られていた大きなテントの入り口に、刺さるようにして青いトラックが止まっていた。

発火性の物が使われたのか、いくつか小さな火の手が上がっている。


一番恐ろしかったのは金属の棒を持った人達が、殺気だって走り回っていたこと。

最後の数人がトラックの荷台から降りてくるところだった。


これは事故じゃなくて、暴動なの!?