【完】幸せは透明度100%






「へぇ。いいチャンスじゃん。
出してみなよ、期限までまだ余裕あるし」



「へっ…!?無理無理!?

これ親の許可いるみたいだし……!」



「壁があるなら、壊すか乗り越えるしかない」



「で、でも……」



どうせ、また現実的なことを言われて辛い思いをするだけ……



「俺も一緒に頼みに行くから」


「え?」



要くんの言葉に思わず自分の耳を疑った。
そんなあたしなんてお構いなく、言葉を続ける彼



「お前の夢は俺の夢ってやつ?」



ハハッ、なんかキモイ?なんて短く笑いながらいう要くん。


きっと、わたしを勇気づけるために言ってくれたんだと思う。
要くんは優しいからね。