【完】幸せは透明度100%






「ほら、行くぞ」と言って受付の場所まで行って、大学についての資料がクリアファイルに入れられたものを配られ、それを見て胸が弾み、ワクワクした気持ちになる。



「要くんは…つまらなくない?」



わたしだけ楽しんでても……
それに要くんは服とかに興味ないだろうし…なのになんでここにつれて来てくれたんだろう?



「んー、面白いよ。
すげぇ楽しそうな純恋見れて俺は嬉しい」



さっきまで繋がれていた手はさすがに大学内では繋げないと離されて、名残惜しさを吹っ切るようにさっき貰ったクリアファイルをぎゅうっと胸の前で抱きしめる。


そんなわたしの様子とは違い、呑気に頭の後ろに手を置いて答える要くん。



「みんな……キラキラしてる」



大学の廊下を歩いている人はわたしの目にはキラキラと星が降っているように輝いていて、とても魅力的だった。