「ど、どうしてここに……?」 「ここに来れば、きっとお前は変われる」 何を根拠にそういったのか分からないけど、自信満々に言う要くんを見ていると、本当に変われるような気になる。 「それに変なところ連れてくよりお前が喜ぶとこが良かったし。 ここ、来たかったんだろ?」 えくぼを作り、優しく柔らかく笑う彼わたしの胸はキュンッと高鳴る。 どうしてなのかな? どうして、君はわたしのことをこんなにも理解してくれるのかな? ずっと、ずっと行きたくてインターネットで何回も調べては虚しくなってた。