【完】幸せは透明度100%





しばらく、ソファで一人の時間を過ごす。
といってもメッセージをやりとりする友達もいないから



ボーッとなんの色もないわたしの世界と一緒の白い壁をじっと見つめる。



でも、唯一メッセージのやりとりができる人が一人だけ最近できた。
その人に他愛もないメッセージを送る。



返信がなかったから来るまで待とう、とスマホを握る。



ただ、それだけで時間がすぎるからすごくわたしは無駄な時間の過ごし方をしていると思う。



「さぁ、ご飯も食べたし
模試の結果でも見ましょうか」



地獄の時間がやって来てしまった。
どう足掻いても逃れることの出来ない時間



そして、わたしはお母さんのその言葉を聞いて当たり前かのように再び椅子に腰を下ろす。



もちろん、足取りは重く、気持ちも沈んでいた。
でも、『嫌だ』と言える権利をわたしは持ち合わせていない。



そして何より、今日は自分の夢のことを伝えるのだから嫌だなんて言ってられない。