【完】幸せは透明度100%





「今回は俺も悪かったけど、殴ることないだろ」



まだグチグチと言っている彼はさっきの要くんの行動が本当に気に食わない様子。



「忘れた?要は学年一のチャラ男だぞ?」



少し明るめに、相手を刺激しないようにいう坂田くんが好かれるわけも何となくわかる気がする。



「まあ、それもそうだな」



そんな坂田くんのナイスフォローのおかげで彼もしぶしぶではあるけど納得したみたい。


坂田くんは要くんのことをわたしが知らない奥深くまで知っているんだろうなぁ。



「あとは、越智さんに
謝らなきゃいけないんじゃない?」



いきなり、出てきた自分の名前にドキリと心臓が反応して動揺してしまう。


別にあんなこと言われるのは初めてじゃないし、慣れっこだから大丈夫なのに。


それに失礼かもしれないけど彼はすんなり謝ってくれそうな人にはまるで見えないし。



「なんで俺が……」



ほらね?


普段から簡単にあんなことを言える人は悪いと思って使ってないんだよ。

その言葉がどれだけ人を傷つけるなんて知らずに軽い気持ちで言ってるんだろう。