【完】幸せは透明度100%





どうしたんだろ……?
わたし、なんかやらかしちゃったのかな?


もしかして、優等生という肩書きがあるというのにサボっていたことがバレたとか!?


でも、それだけでこんなにも注目されることも可笑しいし。



そんな気持ちのまま、自分の席に腰を下ろすとしばらくしてクラスの中でもかなり目立っている女2人と男3人が近づいてきたと思ったら


バンッ!と耳をつんざくような音を立ててあたしの机を叩き、ヘラヘラと笑っている。


なに…?


何も言い返せない癖が出て、わたしは彼らの行動を黙って見ている事しか出来なかった。


涙すら出ない。
恐怖も感じない、ただ悔しくて彼らをギッと睨んだ。


わたしは何もしていないのにこんなことされる意味がわからなくて。



「んだよ、その目は。

つーか、お前何様のつもり?
自分が賢いからって俺たちのこと見下してんじゃねぇよ!」



その言葉とともに、わたしの机が豪快に蹴られ、ガコンッ!と大きな音を立てた。


別に見下してるだなんて、そんなつもりは全くない。
むしろ、羨ましいぐらいなのに。