だけど、あいにくそんなことを一緒にする友達がわたしにはいない。

これもきっとただの憧れで終わる。

世界はこんなにも広いのにわたしの居場所はどこにも見当たらないように思える。


わたしも……普通の女の子になりたかった。


優等生なんかじゃなくて。

これも教育に厳しい家庭のせいなのかな?

勉強なんかできて当たり前だと思っているらしく、わたしのことなんか褒めたことがない。

そんなわたしも見放されたくなくて必死にその両親にしがみついてる。


ほんとは言いたい。



『勉強なんかやりたくない』

『もっと、自由に生きたい』

『あたしのことはほっといて』


だけど、どれも心の内に秘めているだけ。

実際に口に出すことは出来ない。

きっと、これを言ってしまえばわたしは見放される。
それが怖くて、たまらなく怖くて…わたしはいつまで経っても変われない。