家に着く頃には息が上がってはぁはぁ…と息を切らしながら部屋に入った。


確かに彼は言った通りにわたしの世界を色づけてくれる。
だけど、それはいいことなのかな?


だって、彼は優しいから……その優しさに触れてしまえばもう後戻りはできない。


それを分かっているから、信じきれないんだ。


結局、わたしはただの弱虫だ。


ねえ、神様。


わたしはどの道へ進むのが正解なんですか?



そんなことを思いながら、今日撮ったプリクラを手に持ち、椅子に座りながらジーッと穴が開くんじゃないかというほど見つめては今日の出来事を思い出して顔を熱くしていた。