【完】幸せは透明度100%






「ラクガキ…?そんなものまであるの?」



「おう。さあ、行こうぜ」



言われるままにラクガキコーナーに行き、要くんにラクガキの仕方を教えてもらって


変なスタンプを顔につけたり、ペンでお互いの名前を書いたり、“初めて”と書いてみたり。


とても、楽しい時間だった。



ゲームセンターってこんなにも楽しいんだ。



「わたし、これ部屋に飾ろうかな」



出来上がったプリクラを手に取って、頬を緩ませながら言った。


すると、隣で同じようにプリクラを見ている要くんがふわり、と笑った。



「俺とのプリクラそんなに気に入ってくれた?」


「い、いや…!!別にそんなわけじゃあ…!」



こんな機会はもう二度とないかもしれない。
だからこそ、大切に保管しておきたいんだ。



「まあ、これからもっと思い出作っていこーぜ」



キラキラと太陽のように眩しい笑顔をわたしに向けてくれた彼にあたしは迷いなく『うん!』と頷いていた。