【完】幸せは透明度100%






「え?うん」



だけど、一応首を縦に振った。

ほかの男って言ってもわたしにはそんな男の子の友達いないし。

要くんだって、友達と読んでいいのかすらわからないんだもの。


「いい子いい子」


あたしの頭をまるで割れ物に触れるかのように優しく撫でる。


それが妙に心地よくて、安心して……そのまま三枚目を撮った。


あとは色んなポーズをして四枚目、五枚目と撮り終わった。


でも、全ての写真に共通していることは全部要くんと至近距離の写真だということ。


そのせいで、なかなか胸のドキドキが収まらない。



「撮り終わったね…」


なんだか、柄にもなく寂しい気分になる。

さっきまで夢を見ているかのように要くんがそばにいて、ひっついてくれていたから。


なんか、名残惜しいのかも…。



「そうだな。でも、まだラクガキが残ってるから」