それに……要くんはわたしの幸せを願いすぎだよ。
それじゃあ、いつまで経っても要くんが幸せになれない。
わたしの幸せを願って君が苦しむぐらいなら……
もういっそ、神様…わたしの幸せを奪ってください。
「何言って…っ。
俺はお前を幸せにすることができない。
迷惑しかかけないんだぞ…」
少し動揺の色を見せた彼はすぐに元に戻り
ぼそっ、と零された言葉には彼の本心が篭っているような気がしてわたしはその言葉そっと手に取るかのように口を開いた。
「幸せになんかしてくれなくていいよ。
むしろ、幸せなんて透明だから掴めないよ。
でも……その見えない幸せも要くんとなら感じられる」
幸せになんてしてもらわなくていい。
だって、わたしは要くんがそばにいてくれるだけで…
それだけで心が満たされて幸せな気持ちになるから。
その気持ちこそが幸せなんだ、とわたしは思うから。
だから、何もいらない…君以外。



