「…何より、アイツは純恋ちゃんが
夢を叶えて幸せになれるように嘘をついたんだ。
自分が死んだことにすれば、純恋ちゃんは自分とのことを思い出にして前に進み、夢を叶えて幸せになれるって言ってた。
手術が成功しても完治するわけじゃないから純恋ちゃんのことを自分には幸せにできないって…泣きながら言ってた。
純恋ちゃんが要にとって誰よりも大切な存在だったから嘘をついたんだ」
坂田くんの瞳は少し潤んでいてそれを見ているだけで、胸がきゅっと音を立てると同時に息がしづらくなる。
ねえ、要くん。
わたしは今までずっと君のついた優しい嘘に包まれて生きてきたんだね。
そんなこと全く気づかなかったよ。
どうして…そこまでわたしのために…っ
もう頬を伝う涙の止め方が分からなくて、
ただただ必死に拭うことしか出来なかった。
「坂田くん…っ!わたし…!」
どうしても、君に会いたい。
今すぐじゃなきゃダメなんだ。
溢れ出す君への想いを伝えたくて……



