「要は純恋ちゃんに全てを話した後に
手術を受けるためにアメリカに行ったんだ。
お姉さんがこっそりホームページで集めていた募金のお金を使ってアイツは手術を受けた。
それで奇跡的に後遺症もなく無事手術を終えたんだ。」
次々と明かされていく要くんがついた嘘の真相に胸がぎゅうっと締めつけられる。
「でも…どうして嘘なんか…っ」
「要は手術受ける前もずっと純恋ちゃんの話をしてたんだ。
アイツは今どうしてる?とか悲しんでたりしてたら『要のことは忘れろ』って言ってくれ…とか。
要が手術を受けようと思ったのは純恋ちゃんのおかげなんだよ。
要は俺に言ったんだ。
『アイツも頑張ってるんだ。だから俺も怖がってないで頑張ることにする』ってさ。」
「…っ」
要くん……そんなこと思っててくれてたんだね。
わたしは君に生きる希望を与えられたのかな?
この四年間、わたしの心から君が消えた日はなかったよ。
「それに要が手術するなんて知ったら、純恋ちゃん夢を追いかけるどころじゃなかったでしょ?
ちょうど、入試の日被ってたし。」
坂田くんはまるでわたしの心の中を見ているんじゃないか、と思うぐらい全部当たっていた。



