直接、会って声を聴くことはもうできないけど…君が安らかに眠る場所へ行き、夢を叶えたことを知らせたい。
「ありがとう。
ところで、純恋ちゃんは…まだ要のことが好きだったりする?」
遠慮がちに聞いてくる坂田くんに違和感を覚えながら素直にコクン、と頷いた。
すると、彼は「そっか…」と切なげに笑ってみせた。
「それがどうかしたの?」
「…今から俺が言うことちゃんと聞いててほしい」
真剣味を帯びたその瞳から聞き流していいような話じゃないことは目に見えてわかる。
「…もし、要がまだ生きてるって言ったら信じる?」
「え?」
要くんがまだ生きてる?
そんな……要くんは四年前に亡くなってしまったんじゃないの?
いきなりの坂田くんのカミングアウトにわたしの頭は正直ついていけてない。
「どういうこと…?ちゃんと教えて欲しい」
「要には言うなって口止めされてたんだけど…もう四年も想い続けてる純恋ちゃん見てたら我慢できないわ」
ねえ、四年前…要くんはわたしに何を隠したの?
「要は死んでなんかないよ。今もちゃんと生きてる」
「……っ」
要くんが…生きている。
それだけでもう堰が切れたように涙が溢れだした。
ずっと、思ってた…要くんが亡くなったのが嘘ならよかったのにって…。



