だから、俺の大切にしたい夢、それは
───…好きな人と結婚したい
あの日、それを君に話すと君は優しく笑いかけて『とっても素敵な夢だね。きっと要くんなら叶うよ』と言ってくれた。
そのとき、俺はたまらなく君が愛おしくなってまた無意識に体が動いて君の唇を奪っていた。
君が驚きながらも頬を赤らめて、はにかむ姿が忘れられない。
きっと叶うと君はいうけど、この夢は純恋と一緒じゃない叶えられない夢なんだ。
俺一人じゃ、叶えられない夢を君と叶えたかった。
「なんで俺なんだよ…っ!」
ドンッ!とベッドに行き場のない思いをぶつけ、透明な雫が頬を伝う。
俺がなにしたっていうんだよ。
「うぅ…生きたい……まだ生きてたい…」
嗚咽が混じりながらもずっと胸の奥に閉まっていた言葉を吐き出す。
もっと、みんなに優しくしておけばよかった。
もっと…もっと早くに君に出会っていたかった。
後悔ばかりが頭の中を占領して胸がズキズキと痛んで苦しい。
もう俺はここにはいられない。
涙で滲む先で見た景色は煌々しく夜空を飾る星空。
君もこの星空を見ているのだろうか?
そして、あわよくば俺のことを思い出して……なんてな。
瞬間的にキラリと夜空に線を描き流れた流れ星を見逃さずに目を閉じて心の中でそっと願い事を唱えた。
どうか、どうか
────…大切な君の夢が叶いますように。



