【完】幸せは透明度100%




…要くん。ずっと会いたかったんだよ。
なんて言っても気持ち悪い人になってしまうから言わない。


一度、彼とバチッと視線がぶつかり合いドキンと胸を高鳴らせたのもつかの間、すぐに逸らされてしまった。


いつもなら、にっこりと微笑んでくれるのに…どうして?
わたしのこと、嫌いになってしまったのかな?


嫌なことばかりが頭の中を支配していく。



「よう!要!久しぶりだな!」



HRが終わって、要くんと会うのがみんな久しぶりだからなのか積極的に声を掛けに行く人が多いように思える。


やっぱり、人気者だなぁと遠目に彼を見て改めて感じた。



「もう一切、俺に話しかけるな」



でも、要くんはそんな笑顔のみんなに自分も太陽ような笑顔を返すのではなく、ただ鋭く睨みつけて立ち上がり、吐き捨てるように言った。