【完】幸せは透明度100%





「少なからず俺はそうだと思ってるよ。

例えば、ほら…テストで悪い点とったとするじゃん。

それで家に帰って怒られるってマイナスに考えんのか次は頑張ろうって前を向けるかで気持ちの重さとかが変わってくるだろ?」


綺麗で優しい瞳がわたしを捉える。
その言葉にわたしはコクリ、と一度だけ頷いた。


要くんの言う通りだ。
マイナスに考えばかりいると気持ちが重くなって息苦しくなってくるけど、プラスに考えることで気持ち的に楽になれる。



「そりゃあ、反省とかはちゃんとしなきゃいけねぇけど大事なのは失敗しちまったあとをどうするか、だと思ってる」



そして、頬に可愛らしいえくぼを作り、八重歯を覗かせてニッコリとわたしに笑いかける。



「ほんとに要くんには敵わないなぁ……
全部心の中にすんなりとはいってくるよ。」



微笑の笑みを浮かべながら言った。


チャラく見えて本当は誰より優しくて人の気持ちをちゃんと考えることが出来て自分の考えもしっかりと持ってて……知れば知るほど君への想いは増していくばかりでもうすぐ溢れてしまいそうだ。