何度だって、君に巡り会いたいから。
君ありきのわたしの人生だと勝手に思っているから。
「……俺、思うんだよね」
「…なにを?」
ゆっくりとわたしの体から離れて、視線をこちらに向けた。
そして、悲しみで潤んだ瞳に吸い込まれるように彼を見る。
その瞳の奥で君は何を思い、何を考えているのだろう。
それはきっとちっぽけなわたしには到底予想も出来ないほどの複雑なものなんだろうな。
頭の片隅でそんなことを考えながら彼の言葉の続きに耳を傾ける。
「嫌で嫌で仕方ない時間でも、いつか必ず分かる日が来る…あの日々は自分を成長させるための壁だったんだって。」



