「うわぁー、負けた。要強すぎだろ」
「まあ、俺はお前と違って冷静だからな」
「うっせえ、チャラ男、ヤンキー」
「はぁ?お前は俺に殴られたいのか〜?」
坂田くんと要くんがじゃれあっているのをフフッと小さく笑いながら見守る。
楽しかったなぁ、今日はほんとに。
こんなに笑ったのはいつぶりかな……?
みんなはこれが当たり前だったりするのかな?
「そろそろ、お開きにしよっか」
歩美ちゃんのその言葉でみんなそれぞれ花火のゴミを分担して持ち、家に向かって帰り始めた。
わたしも帰らなきゃ……
スマホをみると21:00と表示されていた。
もう21時か。
花火のゴミを持って帰ろうとしたら、ひょいと横から取られた。
視線をそちらに向けると、要くんが呆れた表情でこちらを花火のゴミを持って見ていた。



