【完】幸せは透明度100%





さっきのシャッター音は要くんがあたしの顔の真ん前にスマホを持ってきてタイミングよくシャッターを切ったのだ。


絶対変な顔して映ってる……っ。



「純恋の困った顔ゲット〜」



なんていいながら、スマホを触っている。
スマホの光で照らされる彼の顔は心なしか頬が緩んでいて、


写真を消してもらわなきゃいけないはずなのにどうでもよくなってしまいそうになる。



「け、消してね!」


「やだ。どうせなら笑った顔も撮りたいな」


「だ、ダメダメ!わたしの顔なんて撮ってもいいことない!」


「まあまあ、そう言わずに。ほら、花火やろうぜ」


話を逸らすように要くんは言うとわたしに棒状の花火を手渡す。
ロウソクの火を使って花火に火をつける。



数秒間、ロウソクの火に当てているとブシューー!と音を出しながら勢いよく光を放っている。