その中にはもちろん要くんもいて、この間のキッチリとしたオシャレな服装とは違い、今日はラフな私服。
それなのに、圧倒的な存在感を放っていてかっこよく見えてしまうのはもうきっと恋の病だ。
「さっそく、やっていくか!」
どこから仕入れてきたの?ってぐらいのたくさんの花火を浜辺に無造作に置かれている。
それをみんなそれぞれ好きな花火を手に取って散らばり、火をつける。
すると、色んなところからシューーと音が出しながら光を放っている、花火を持っているみんなの笑顔は花火の光のように輝いていた。
わたしはしばらくそれを黙って見つめていた。
なんか、自分がいるこんな笑顔が溢れるところにいるなんて不思議だなぁ。



