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クラスみんなで集まる日曜日がやってきた。
この日になるまでにわたしはたくさんのクラスメイトと話すようになり、前よりもずっと学校に居やすくなった。
そして何よりの心の変化と言えば、ついこの前までは早く卒業したい、と思っていたのに今ではみんなと離れたくない、卒業したくない、と思うほどになったこと。
今日は寒いし、花火はかなり冷え込む夜に行われるからコートを羽織って、少し厚着をしてきた。
家族には塾の集まりだ、と言って抜け出してきた。
「今日は月が綺麗……」
ぽつり、と言葉をこぼす。
満月って理由でもないのになぜだろう？とっても綺麗でいつも以上に眩しく輝いている気がする。
今は毎日が楽しい。
未だに家に帰るのは苦痛だけど、今まで一度も楽しいと思ったことがなかった学校へ行くことを楽しいと思えるようになった。
「おーっす！」
「純恋ちゃーん、こっちこっち！」
待ち合わせ場所に行くとみんなは既に来ていて手を振ってくれて、わたしも手が取れちゃうんじゃないかってぐらい振り返した。
