どうしたのかな?と不思議に思っていると
「ほら」
坂田くんがそう言ったと思ったら、後ろから恥ずかしそうにモジモジとしながら現れたのはまさかの加藤くんだった。
ま、また何か言われる……?
少しだけ緊張していると彼はわたしと目を合わせようとはせず、視線を風になびいているカーテンに向けて言った。
「そ、その…よかったら越智もこないか!?」
え……?わたしは自分の耳を疑った。
だって、まさか誘ってくれるなんて思ってもなかったから。
「い、いいの…?」
わたしは邪魔者じゃないの?
みんなと一緒に残り少ない高校生活を楽しんでもいいの?



