「そうだね。わたしも星になる日が来るのかな?」
あんなにいっぱいあったら、誰がどれかなんて分からないかもね。
それでもわたしは君を見つけ出せる自信があるよ。
そんなことを思いながら、わたしも体を起こす、そしてコテンと彼の肩に頭を預ける。
「なにそれ?」
「人は亡くなっちゃったら星になるって言うんだよ」
「へぇ………」
小さくそういった君は今にも泣きそうな表情で星空をゆっくりともう一度見上げる。
「要くんは何歳で結婚したい?」
ヒュルルルルと風が吹くとわたしたちの周りを囲む花たちがそれぞれの音を立てながら、わたしたちを見守ってくれている。
この小さいのか大きいのかわからない世界にはわたしにとって程よい居場所がなかったけど、わたしが自ら“ここに居たい”と思える場所を見つけたよ。



