「おっ!俺も二人だな〜
女と男、どっちでもいいけど
欲をいうならどっちも欲しいな」
弾んだ声が隣から聞こえてきて、未来を想像しているのかな?と勝手に思う。
君の描く未来にわたしはいる?
わたしの描く未来には…勝手だけど君がいるよ、というか…いてほしいという願望。
「要くんがお父さんか〜
たくさん甘やかしそうだね」
ふふっ、と笑ってみせると言い返しのように要くんが「純恋はずっと心配して過保護な親になりそうだ」なんて笑って言った。
しばらく、わたしたちの間には和やかなひとときが流れた。
未来…か。
わたしは将来ちゃんとデザイナーになれているのかな?
「星、綺麗だな」
そう言いながら、ゆっくりと体を起こす要くん。
キラキラと眩しいほどに光り輝く星たちはまるでこれから夢に向かうわたしたちを応援しているかのように思える。



