どうしても好きなの

「み、未来ちゃんはいないの!?
好きな人!」


無理やり話を逸らされた…まあいいけど。


由那ちゃんにそう聞かれてうーんと深く考える前に、すでに私の脳内には翔平くんの顔が浮かんでいた。


だけど、


「私…恋ってしたことないしわかんない」


「ないの!?1度も!?」


「うん、ない。
恋ってどんな感じ?」


「う〜ん、どんな感じ?
あたしは海くんを見てるとドキドキして、もっと話したいなあって思ったり、仲良くなりたい、もっと言えばか、彼女…になりたいみたいな?」



どうしよう…


聞けば聞くほど、翔平くんの顔が頭の中に鮮明に浮かぶ。



自己紹介で明るく笑いかけてくれた翔平くん、


緊張してた私に笑顔をくれた翔平くん、


友達と楽しそうに笑いあう翔平くん、






私きっと、








翔平くんに、恋をした。








自己紹介の、たったの1分で。