*未来side*



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今日で、翔平くんと付き合って1年が経った。



高校1年生になった私たちは、同じ学校で同じクラスになり、いつも一緒にいた。




記念日は必ず2人で過ごして


翔平くんの部活がない日は一緒に帰って


時々嫉妬や喧嘩をして


その度に仲直りして、前よりもっと仲良くなって。


クリスマスやお互いの誕生日、バレンタインなんかもデートして、2人きりになれば甘い甘いキスをする。



毎日が夢のよう。



そして今、その幸せも絶頂のところまで来ている。



目の前には好きな人。


その人の目はまっすぐに私へ向いていて。


差し出されているのは指輪なんだ。



「お前のこと一生大事にできる自信がある。

一生好きでいるし、何があってもお前を守る。

だからこれ…婚約指輪っつーのか?

受け取って…くれませんか?」



こんなの…


幸せすぎるよ!


私、こんなに嬉しくていいのかな?

バチ当たらないかな?




「…っはいっ」



涙が溢れてそれ以上何も言えない。


だけど返事をすると翔平くんは少し笑って、




「未来、愛してる」




そう言って優しいキスをした。



翔平くん



翔平くん





私もね、





「愛してるよ…」






今までもこれからも、ずっとずっと。







*番外編 fin*