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未来を連れて、人のいないところを探して結局埃っぽい空き教室に来た。



それまで前だけ見て走っていたから気づかなかったけど、未来のこと勝手に引っ張ってきたけど怒ってねーかな?



「未来ごめ…え
何やってんの?」


「いひゃい…夢じゃにゃい………」


……何だこいつ…可愛すぎ。


だって振り返ると泣き顔でほっぺをつねる未来がいるんだから。


怒ってるかもとか思ってた俺がバカみたいじゃん。


「ほ…っほんとにっ
嘘じゃ、ないの?」




…ダメだこりゃ





「っへ!?し、翔平くん!?」



無意識に未来を抱きよせてた。


「言っとくけど…
そんな可愛い顔するお前が悪いんだぞ」


「ふえぇ!?かっかわ…!?」



ああもう、こんなに好きなのに…





ちゅっ




「嘘なわけないだろ?」


触れるだけのキスだったけど、男に関しての経験がほぼ0な未来の顔を赤くさせるには充分すぎたみたいだ。


なんて言って、俺も初めてだけど…