それから顔を赤くして、私のところまで近づいてきて


「俺は…未来が好きだよ
未来はなんとも思ってないかもしれないけど…
1年生の頃からずっと好きだった」


周りからきゃーって悲鳴みたいなのが聞こえたけど、私はそんなの全く気にならなくて


「だって…花梨ちゃんは…?M・Kって…」


「あ!それ未来(MIKU)でM・K!」


浩太くんが横から言ってきた。


「…っ嘘…!」


「嘘じゃない
っていうか好きでもない子のこと玄関で1時間も待ったりしないよ」


それって一緒に帰った日…?


「い、1時間も待ってたの…?」


翔平くんはかーっと顔を赤くして、


「そ、そうだよ…
それに俺は好きな子じゃない奴を家まで送るほどいい奴じゃない…って!


そんなこといいから、返事聞かせて?


俺は、未来が好き。

未来は…俺のことどう思ってる?」



さっきまでも散々泣いてたはずなのに、また涙が溢れ出てきた。

夢じゃないよね…?


こんな幸せなことってあるの?


とにかく私は…


「翔平くんが、大好きです…!」













*fin*