どうしても好きなの

実は私が同じクラスになれて喜んでいるのは、由那ちゃんだけじゃない。


クラス発表の紙で見つけたんだ。


そこだけ輝いているような錯覚をしちゃうくらい大好きな、

翔平くんの名前を。




由那ちゃんと教室に入る時、教室の中からいろんな人の話し声が聞こえた。



同じクラスになれたねっていう嬉しそうな声、

緊張しながらも初めましてっていう声、

中にはまたお前と一緒かよー!なんていううんざりしたような、だけどどこか楽しそうな声。


そんな沢山の声の中で、私にはひとつの声がはっきりと聞こえた。


「お前バカ!
言うんじゃねえよそれ!声でかいんだよ!」


なんの話かはわからないけど、焦ったような恥ずかしがってるような翔平くんの声。