「榛名!!」 今度はもっと近くで声がして、額に鈍い痛みが走る。 慌てて顔を上げると、怒ったような不機嫌そうな表情の横山がいた。 「え、なんで?佑美ちゃんは……?」 「いいから、ちょっと来い。榛名」 グイって腕を引っ張られて、ほぼ連行される勢いで教室から連れ出された。