ありがとう さようなら.


「……」

こんな時でも何も言わないか、

そう思っていると

グスッ

耳元で聞こえた音に驚き亜樹を抱き締めるのをやめた

「あ、き…?」

泣いている亜樹

「お姉ちゃん行かないで〜」

亜樹の泣いている姿なんてホントに生まれた頃以来かもしれない

泣いてる亜樹の手を握る

「亜樹、お姉ちゃんも亜樹と離れたくないよ。でも、お姉ちゃんの夢亜樹も知っているでしょう?」

頷く亜樹

「お姉ちゃんの夢応援するって亜樹が言った時お姉ちゃん嬉しかったんだよ」