日向side
私は夢を見ている。気持ちの良い夢だ。
私は今、雲の上のような場所を歩いている。
日向)…ここはどこなんだろう?あ、向こうから人が来る…
私よりも背が高いその人は私に近づき抱き締める。ちなみに知らない人。
日向)えええええ!?!?
この人は私に現れる運命の人なんだろうか…



母)日向ーー!いつまで寝てる気なのー?
お母さんの声で起きる。時間はとっくの昔に過ぎていた。カーテンを開けると門の前には翔が立っていた。翔は保育園の頃から毎日、私を待ってくれている。
日向)お母さん!なんで起こしてくれなかったの!
仕度をしながらお母さんに聞く。いつもの日常。
母)何度も起こしたわよ。ほら!早く早く!
お母さんに急かされ急いで玄関を出ると翔が時計を見ていた。
翔)おぉ!昨日より2分早い。
日向)うるさい!急ぐよ!
私達は走って学校へ急ぐ。完全に遅刻だ。いつもだけど。
朝はギリギリ間に合った。授業は進んで昼休み。私は親友の佳代ちゃんとお昼ご飯を食べている。
佳代)日向ってさ。好きな奴おらんの?
日向)えぇっ!いきなりどうしたのよ?
佳代)いーから答えんさい。
日向)んー。今は居ないかなぁ。
佳代)嘘だろぉ!ほら!吐け!
佳代ちゃんは私を揺する。
日向)うわぁ!佳代ちゃん怖いよ!

そんな女子トークを影から見ている人が居るとは思いもしなかった。

時間は過ぎて放課後。私は部活のため翔と体育館に向かう。
翔)日向ー!今日のメニューは?
私は翔と同じく男子バスケ部だ。私はマネージャーをしてる。
日向)今日は試合するよー。怪我しないでよ?
翔)分かってるって!あー。お前。先週のこと言ってんの?
ニヤニヤした顔で話しかける翔。翔は先週の試合で足を怪我していたのだ。
日向)馬鹿にしないでよ!私はただ翔がまた怪我をしないか心配で…
私が俯くと翔は私の頭を優しく撫でた。
翔)大丈夫。心配してくれてありがとな…
日向)え…?
翔)ほーら!遅れんぞマネージャー!
私が顔を上げると翔は走っていた。
日向)ま、待ってよー!

部活中は誰も怪我をしないで無事に終わった。私は翔と帰っている。

翔)んーー!疲れたなぁ。
日向)翔は動き過ぎなんだよ。もっとボールの流れを読まないと…
翔)お!俺のこと分かってんじゃん!さすがマネージャー!
笑いながら私を褒める翔。
日向)まぁね〜!
だが、その笑顔はスッと消えた。
翔)…そういや日向さ。好きなやつ居んの?
日向)え!?何いきなり?
翔)居ないの?
翔の顔が本気だ。こんな顔は試合でしか見たことがない。
日向)今は居ないよ。ねぇ?どうしたのいきなり?
私の質問に答える気は無いようだ。また翔の顔に笑顔が戻る。
翔)別にぃ〜。さて。家に着いたことだし?さらばだ!
翔は走って家に帰っていった。
日向)あ〜!逃げたな!
私は家に入った。家の玄関で靴を脱ぎながら悩む。
日向)翔は普段あんなこと言わないし…何か悪いものでも食べたのかな?
ご飯や風呂を済まし、部屋に入る。私の家からは翔の部屋が見える。カーテンは閉まっているが、明かりが漏れているから部屋にはいるようだ。
日向)…明日。明日翔に聞けば良いか。
そのまま私は眠りに着いた。いつかわかると思う呟きを残して。