懐恋。

辿り着い先はショッピングモールで戸惑う私に先生は行こ?って優しく微笑んだ。

「ここに買いたい教材が売ってるんですか?」

「んー。どうだろうな…とりあえずブラブラしてみるか。」

イタズラっ子のようにニカッと笑う先生に何も言えるはずなく、私も笑い返してショッピングモールを回った。服を見たり、雑貨屋を回ったり。あれが可愛い。これが似合うって言いながら回ってる私達は他の人から見たらカップルに見えるのかな?なんて考えちゃう私は繋がられてる掌も、私の歩幅に合わせて歩いてくれる先生も、先生と喋って笑うこの時間も、すっごく。すっごく幸せだと思う。疲れたから休憩しよっかってショッピングモール内にあったカフェで一休みする事にした。

「はい、これ。」

先生はコーヒー、私はオレンジジュースとチーズケーキを頼んだのが運ばれた後に何やらラッピングされた物を渡された。

「これは…何ですか?」

「んー、今日付き合ってくれたお礼。開けてみ?」

ペリっとシールを剥がして中身を取り出せば先程雑貨屋で見たアンクレットが二本入っていた。

「あ、これさっき私が可愛いっていってたやつだ!」

「んふふ、お揃いで付けよっか。青の貸して。」