卒業式が終わり

1年生の職員室に向う。

『田村先生いますか?』

近くの先生に聞くと

『ちょっと待っててねぇ〜』

ほんの少したったら

『ごめんごめん!遅くなった!』

『全然待ってないんで大丈夫です。』

先生の顔を見ると何故か涙が溢れてくる。

『卒業おめでとう。もう会えなくなっちゃうなぁ〜』

『先生…今…ま…でありがとう…』

『泣くなよ〜ほら、ハンカチ(笑)』

ハンカチ田村先生の匂い。

田村先生とはたくさんの思い出があった。

少し落ち着いてから

『先生あのね、私ずっと先生が好きだったんだよ?気づかなかったと思うし、先生には彼女さんがいる。』

『うん、』

『でも、私が1番辛かったとき、2年生の時に先生辛かった時は俺を頼ってもいいって言ったでしょ?私それが心の救いだった』

『そんなかっこいいこと言ったっけなぁ〜?(笑)』

『それからずっと優しくて、笑顔がかわいい先生が好きだった。ずっと…先生に支えられてた。』

『そんなこと言われるような大したこと俺してないのに?』

『先生の存在が私の支えだった。私を支えてくれてありがとう。ずっと大好きでした。』

『こんな俺を好きになってくれてありがとう。お前ならもう、社会にでても大丈夫。俺がいなくても大丈夫。がんばれ。何かあったらここにこれば俺が相談に乗ってあげる(笑)

だからがんばれ。桜。卒業おめでとう。』