はっ!!!!
何いつものパターンにのってんだよ!!!!
ウチは我にかえり、動いていた自分の足を止める。
しっかりしろ!!!ウチっ
ウチは頭を冷ますために大きく頭を横に振り、仕上げに頬をバシッと叩いた。
「翔夜…起きろ……遅刻すっぞ」
翔夜と少し距離を置いたところから腕をくんで翔夜に向かって話しかける。
けれど、翔夜うんともすんとも反応せず、聞こえてくるのは小さな寝息だけ。
そろそろ
時間マジでやべぇな…。
真っ白な壁にかけてカチカチと鳴っている時計を見た後、視線を翔夜の背中に戻す。
「おぃ、翔…「んーっ…」
おぃ、翔夜!!!と大声で叫ぼうとした瞬間に、途中でウチの声は翔夜が言葉を遮りながら、
寝返りし、顔はウチの方に向けられた。
「スー…スー……」
再び、翔夜の正しい寝息が翔夜の部屋の中に響く。
そして………。
「………」
――ウチの心を…。
―――――ギシっ…。
大きく揺らす。


