「相変わらず、アホ丸だしだな……」



「そう言う捺夜だって、部屋からでてたじゃん!!!」



「ウチは夜中の空が好きだから、それを見に行ってただけ。翔夜とは理由が違う」



ムゥウ!!!!!



僕は、頬をプゥっと膨らませる。



「その顔、マジうけるっ」



捺夜はかっこよくはにかんだ感じに笑いながら、僕の膨らんだ頬を人差し指で突いて潰した。



その瞬間捺夜は何かに驚いたように、ビックリした顔をしていた。



「………捺夜?」



「へ?あ、あぁ……とりあえず、センコーにばれないように部屋に戻って寝ろ」


捺夜はさっき突いた、僕の頬を撫でながらそう言った。



え……。


部屋に戻らないといけないの……?



「って、その部屋にいると怖いから出てきたんだったよな?」



捺夜は、考えこむように腕を組んでそう言った。




「あのぉ……」



僕は少しモジモジしながら捺夜に話しかけた。



「どうした……?なんか名案が浮かんだのか?」



ちょっと期待している顔をした捺夜をチラ見しながら、



「一緒に寝ていぃ……?」


わがままを言ってみた。