僕らん家は学校からすっごく近いんだ。というか、斜め前に学校があるの!!! だから慌てる必要とかないのに……。 外に出るとウチの学校の制服を着た人がたぁーくさん登校していた。 捺夜はここで必ず握っていた僕の手をバッと離すんだ。 捺夜は僕に背を向けて斜め前に見える学校の正門に向かっている。 僕は捺夜から手をいきなり離される度に また泣きたくなっちゃうんだ。 僕はヒトゴミの中、一人チマチマと登校する