キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜




「くそぉ、捺夜の奴……!!!!」



「あの…………どうかしたんですか?」



控えぎみに僕は斜め上を見て叫んでいる遼先輩に話しかけた。




「ぇ?」



「イャ、なんかあったのかなぁと…」




遼先輩はうぅ〜んと両手を胸の前で組んで、考えこんでいる。



…………?




「あの〜……別に話にくいならいぃんですよ?」



そろそろ、借り物リレーも始まるようだし。



「イャね、捺夜が考えた顔してたから、



どうしたんだって話かけたら、別にって言ったからよ。



さては、翔夜くんの事考えてたんだろぉ!!!!って言ったら、



違うって最初は言ってたけど、俺が会ってこいよって。



頑張れって言ってこいよって言ったら



捺夜の奴、顔真っ赤にしてシブシブ行ったから



てっきり翔夜くんの所に行ったのかと……」