華が馨れば

クラスでは浮いた存在であり、クラスメイトから嫌われていた。

「ならさぁ、こっちもねぇ、思ったんだぁー。」

わざとらしいこの声が、とても気持ちが悪いと感じられる。

「来い。」

いきなり口調が変わり、後ろから、小柄でいかにも弱気そうな女子が連れ出された。

「この女を殺せ。」

そう、耳元で囁かれた。

本当は、こんな命令なんか聞きたくない。