華が馨れば

「でもね、2年前、急に友達をやめてって、言われたの。」

え?
それって、ありなの?

「私、自分の耳を疑ったわ。でも、本当だった。」

さらに涙はひどくなり、涼香は袖で顔を拭った。

「紫苑にとって、私は一緒にいたら馬鹿になるからって、お母さんにも怒られて………」

「たった1人の友達だったのに、裏切られて。」

グスングスンと、鼻をすする涼香。