華が馨れば

きっと、「逆らったら、虐められちゃう」等と返ってくると思っていた。

「恨んでいたから。」

「え?」

ポタポタと床に、涼香が流した涙の粒が落ちる。

「私、小学生の頃、紫苑とは親友だったの。」

「そ、そうなんだ。」

意外。
でも、それなら動機が弱まる………