ダメで、もともとだ。
それで描いてくれるなら。
「モデル……だと?」
「は、はい。」
恥ずかしいが真剣に言った。
この1枚だって素敵に描いてくれたのだ。
もっと先生の絵が見たくて仕方がない。
するとクスッと笑う先生。
「じゃあ、ヌードが描きたくなったから
脱げと言ったらお前は、脱ぐのか?
これは、気まぐれで描いただけだ。
そんな……簡単に言われたら困る。迷惑だ」
冷たい表情で言われた。
ヌード……?
それは、さすがに恥ずかしい。
藤沢先生に見られるって訳だし……。
でも、もし脱げたら
先生は、また
描いてくれるのだろうか?
私をモデルにした絵を……。
そう思ったら心が揺らいだ。
うーん。凄く嫌だし……恥ずかしいけど
でも、先生の描いてくれた絵を見るとやっぱり
胸がキュンと締め付けられそうになる。
凄く見てみたい。
ヌードになるのは、抵抗があるが
それでも私は、先生に絵を描いてほしい。
ギュッと決心すると私は、
自分の服を脱ぎ出した。
「おい、三宅。冗談だ!?
本気で服を脱ごうとするヤツがあるか!!?」
急に脱ぎ出したので先生は慌てていた。



