少女警官チカコ 第4話

私は楽しんでいる場合じゃなかった。

今ごろ双子ちゃんは、どこかで苦しんでいるはず。

お気楽している私に、罪悪感がわいてきた。


「ただいま!」

「チカコ。功真から何か聞けたか。」

「玄関がキレイで、リビングにも高そうなものばかりあったし、名古屋の金箔入り紅茶出してくれました。今度来たとき地下室見せてくれると言っていました!」

「友達の家に遊びにきたんじゃないんだから、事件に関すること聞きなさいよ。大好きな子が大変なことになってるだろ? 早く助けな。」

「はい……すみません。」


田橋さんに怒られてしまった。