少女警官チカコ 第4話

別のところを歩いていたら、年配の女性が私のところへ走ってきた。


「ここで事件があったんですか!」

「はい。」

「やっぱりそうだったのね!」

「どうしましたか?」


年配女性は、事件のこと何か知ってるように語りかけてきた。


「そこの多目的トイレから、子どもの叫び声が聞こえて。見えないところで親に虐待や体罰されていたと思いました。それで警察が来たのかと。」

「えっ、ほんとですか?」

「そのあと、首を絞められたような声がして、怖かったです。みんなが大好きなこのセンター内で殺人事件が起きるなんて、ありえませんね。がんばって調べてください。」

「その話、後で聞いてもいいですか?」

「今でも全然大丈夫です。ちょっとバスまで時間あるから。」


なんだって?

子どもの叫び声に、虐待、体罰、首を絞められたような声、それに殺人事件なんて!

双子ちゃんに何があったの?

もう手遅れ?

私はセンター内の通路のど真ん中で、号泣してしまった。