少女警官チカコ 第4話

夕方、警察署から呼び出しがあって交番から出ようとした。


「のべっちさーん!」


交番の戸をあけると、あの双子ちゃんが入口に立っていた。


「のべっちさん。手紙のお返事は?」


双子ちゃんの母は、「すみません……2人とも交番へ行きたいってきかなくて。」と、困った顔をしていた。


「あ、いいですよ。私だって返事を渡しに行こうと思っていたので。」

「お忙しいところすみませんね。」

「はい、にこりちゃん・ひかりちゃん!」

「のべっちさんありがとう! また来るね。あと、おしごとがんばってね。」


双子ちゃんは喜んでくれた。

私だって、交番に来てまで応援してくれて嬉しい。


「また来るね。」

「バイバーイ!」

「こらひかり。おまわりさん忙しいのに、また会いに行くなんてダメよ。」

「いいですよ。ここしばらくは交番にいますから。」


双子ちゃんはニコニコして交番から去っていった。